防災訓練 × りこボラ!

ジャンボ!むぎちゃです!

 

最近、「髪が長くなったね!」とよく言われます。別に調子乗ってるわけではないです笑

 

 

あなたが避難訓練って最後に聞いたのは?

 

 

高校、中学、小学の時に年に一度必ず

避難訓練

というものを行いましたね。

 

 

いつもはチャイムがなるスピーカーからアラームが鳴り出し、

みんなで机の下に隠れて

ガタガタがという音が聞こえてきて

おさまったらみんなで無言で教室の廊下に並び

そのまま先生について校庭へ逃げていく

そして外で並んで人数を数えられて、

校長先生の話が始まる。

 

 

「今回地震が起こってみなさんが避難するまで5分かかりました。」

「震災はいつくるか分かりません」

そんな言葉を何度も聞いた覚えがあります。

 

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ですが、大学生になって避難訓練をしましたか?

 

自分は避難訓練って言葉も聞かないし、防災訓練という言葉も聞きませんでした。

 

もちろん災害が起きたらどうするのかという想像もしていませんでした。

逆に考えている学生の方が少ないかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

しかし、そんな中ある学生が

「いや、そんな意識で良いの?もっと大学全体として防災への意識を高めるべきじゃないの?」

と声をあげました。

 

 

その学生はとても活動的な人でした。

今までも「とりあえず動いてみる・活動してみる・やってみる」というモチベーションで

様々なことに挑戦して様々な体験をしてました

 

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知り合い、しかも今まで結構関わってきた友達が「大学での防災に関したことをしたい」

と言うんですよ?

企画を立てたときから、もちろん少し興味はありました

 

 

 

大学祭が近いこともあって、企画自体に参加するのはかなり後になってしまいましたが(^^;;

 

 

 

中大の職員さんってこんなに人いたんだ

 

今回の防災訓練の企画ですが、他の企画とは大きく異なった点が1つあります。

 

それは中大の教員、職員さんたちがかなり手伝ってくれたことです。

 

今までの企画では

りこボラ!が「学生主体」を押しているのもありますが、

大学生が企画書を書き、計画を立てて準備をして当日の運営をする。という形でした

 

しかし、今回は

大学生が企画書の原案を書いて、それを中大の職員さんがチェックし

それを受けてイベントの告知を教授会で行い

文京区で消防活動を行なっている方を呼んで、講座と実技訓練を行ってもらい

備蓄品を大学から配ってもらう上に

この防災訓練に参加するとある授業の授業点が10点入るという…

俺がやってきたものとは大きくランクが異なっているような気がします笑

 

 

職員さんや教授の方々が入ってくれることで、

大学全体として動いている

という感覚がありました。

 

 

また、企画書の修正やメールでのやり取りを通して、

もっと企画を現実的にするためにはどうすれば良いのか  を学べたと思います。

 

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小、中、高とは違う新しい災害訓練の形

 

今回の企画、上で書いたようなただの避難訓練ではありませんでした。

 

 

 

最初に大学の庶務課の方から

今の大学の防災の形や災害時の対応、そしてその問題点などを聞きました。

 

 

 

実は、災害時に生徒を避難誘導するのは教授陣のやることで、その役割分担もされています。

ですが、そんな緊急時に教授が冷静にその役割を全うするとも限りません。

あなたは冷静に立ち振る舞える自身がありますか?

 

 

また、避難訓練が圧倒的に少ないため生徒の防災や災害時に対する意識が低いのも問題の1つです。

たぶん、授業中に「もし、地震が今起こったら…」と考えたことある人は少数派だと思います。

避難経路を頭の中に入れてる人も少数派でしょう。

 

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そんな大学の危機感を煽られたつぎは

 

災害時の救護活動について教えて頂きました。

 

トリアージって聞いたことありますか??

 

ん?フランス料理のようなもの?

それとも……?

 

トリアージって??

 

災害・事故現場などで一時に大勢の負傷者が発生した時に、重症度によって治療の順番を決めることを言います。

 

コトバンクより引用

 

 

こんな意味です。

 

どうやら赤ちゃんや子供の医療でも使われるみたいですが笑笑

 

みなさん聞いたことはありました??

 

 

自分も防災関係に首を突っ込んでなかったら、

この言葉の意味すら知りませんでした。

 

 

解説すると、災害が起こった時に助ける順番をつけることです。

軽傷だったら緑、出欠多量なら赤

などです。

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え…?

それって、助ける命を選んでるの…?

やばい人は諦めてるの…?

 

 

 

 

ここで強調しておきたいのは、

これはただ「順番をつけているだけ」

だってこと。

 

全員を救うためにこうしているだけ

だってこと。

 

逆にこの知識を知らなかったら

トリアージに対してネガティヴイメージしか残らなかったかもですね。

 

 

そのトリアージの詳しい分類分けの方法を中心に、

災害時で覚えておいて欲しいことを

学びました。

 

 

そして、その後に実際に実戦訓練を体験させてもらいました

 

 

 

暗すぎへんか…??

田舎の夜よりも暗い、いつもの教室

 

 

そして、実践形式で防災訓練を行いました。

 

それは、地震が起こった時を想定して机と椅子をバラバラに倒しておいて

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その教室の電気を消して

そこに要救助者が倒れている

しかも救急車のサイレンとか悲鳴とか「助けて」って声が聞こえてくる

また、その要救助者も「下半身が動かない」や「500kgの重りが足に載ってる」など様々な状況の人たちばかり

 

 

あなたに与えられてるのは、

ライト付きヘルメット

無線

毛布

止血用包帯

以上です。

 

制限時間  20分

 

さぁ、倒れてる人を救い出してください。

 

 

 

 

 

 

 

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まぁ、びっくりしましたよね。

だって、

救命に関して右も左も分からないのに

教室は暗くて右も左も分からないのに

突然やることになったんですもん。

 

そりゃ、怖かったしめちゃくちゃ焦りました

( ̄◇ ̄;)

 

 

 

なんとかやりきりましたけど…

久しぶりに心臓ばくばくでした笑笑

緊張しましたね…

 

 

 

 

 

 

 

両者の違いは

一度経験したことがあるか、ないか

それだけだ

 

 

振り返りの時に上の言葉を思い出しました。

そしてただの訓練で実践はしてないのに実感をしました。

たった一度体験すること、体感することの大切さを思い知らされました。

 

 

あの緊迫感や緊張感、焦りや心臓の鼓動、暗さやサイレンの音からくるあの怖さ

冷静に立ち振る舞ってるようで、頭は真っ白

 

 

あんな状況は体験してみないと分からなかったと思います。

 

 

そして、そんな状況を一度でも体験できたからこそ

災害が起きた時に、その前よりかは冷静に対処できます。

 

それくらいのリアリティーがありました。

あの時はいつも授業で使う教室だとは思えなかったし、

その場その場の状況をどうやって対処しようか考えるしかありませんでした。

 

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消防士もおんなじ人間。

そしてプロフェッショナル。

 

 

「消防の仕事に口を出してくる地域住民の方がいるが、自分たちの判断を信じてほしい」

 

この言葉が結構心に残りました。

 

 

消防士はあえて火を消そうとしない時がある。

 

これは別に仕事放棄しているわけではなく、

火が大きすぎて消防の水だけでは消せない。

 

そして、消そうとすると

その家が水浸しになって残っていた財産が失われる上、

消防士を命の危険に晒すことになる。

 

こんな理由からだ。

 

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アメリカなどではその理解が進んでいるが、

日本ではまだまだ理解されてないみたいです。

 

 

普通だったらやるのに、

「あえてその行為をしない」

何か人間関係でも同じことが言えるような気がしたんですよ。

 

 

 

普通だったら話しかけられて、自分に話題を振ってもらうと嬉しいと思うはずです。

ですが、

話したくなさそうな表情をしてる時や興味なさそうな時は「あえて話題を振らない」

そうすると、それが正解で明日になれば明るい表情をしている。

 

これは「他人のことを本当に理解した時だけできる行為」かもしれません。

これが本当の優しさなんだろうな〜

でも他人を理解するのって難しいよな〜

とか話は膨らみますが…

 

 

上のようなことを最近考えてるので、

特に響いたのかもしれませんが。

 

 

 

 

 

自分の身を守ろう。

 

講義に来てくださった消防の方は

「自分の身を自分で守る」

ことを最も重要視していました。

 

たしかに単純に考えて

自分の身をみんなが自分自身で守れたら、

生き残った人はみんな生還することができますよね笑笑

 

まぁ、現実そうはいかないんですが…

 

 

 

 

 

 

ですが、意識しておくことは大切です。

 

そう考えると、野次馬がいかに愚かなものか分かる気がします。

危険な場所に自ら近づいて、危ない時だと気がつかずにその場にとどまって

そして、危ないと気がついた時には時すでに遅し。

 

 

あらかじめ逃げておけばよかったものを…

 

救わなければいけない人が増える可能性もあります。

 

自分の身を守ることで他人の人の安全を守ることにもなるし、他人の命を救うことになるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてあなたが行く場所は大丈夫?

 

 

自分としては、中央大学の防災システムを改めて見直すことはとても大切だろうと感じました

 

先生が災害時に動くべきマニュアルのようなものはあるみたいですが、

先生がその通りに動けるとも限らないし

パニックだから学生も焦ると思うし、

そもそもどこに行けば良いのかわからないし。

 

改めて考えると問題は山積みだと思います。

 

 

そもそもマニュアルがあっても、

「災害時用のマニュアルがある」

という認識をしていないのも怖いです

 

 

 

かと言って、

災害訓練のために授業を一コマ潰すこともできないみたいですし、

昼休みだけでは確実に足りないですし、

そもそも訓練だと周知することが難しいかもしれません。

 

 

大学という関係の薄いコミュニティだから、

いざという時の一体感もないし、

その考えも浸透してない

この雰囲気は町や村単位で防災を考えるときに似てるような気がします。

 

振り返り会の時にそんなことを思いました

 

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一度だけだったけど、とても貴重な体験だったなと感じました。

 

今後のりこボラ!防災企画にも注目して、ボランティアを広めていきたいなと思います。

 

 

それではお疲れ様です👍